詩人:六条千夏
ぼくはまだ小さくて見るもの全てがすごく見えた
ぼくはまだぼくで
きみを守るチカラもなくて
まだぼくときみは手をつなぐだけで
楽しかった
きみはカワイイままで
ぼくは背伸びして
ぼくはいつしか俺になり見るもの全てが当たり前になってた
ぼくはもう俺で
君を守れるよ
俺は君にキスをする
君が好きだから
愛してるだけじゃ足りないよ
何度もキスしよう
俺はぼくじゃないから君を受けとめるよ
囁いて
キスして
君の我儘を聞いてあげるから
少し待ってね
もう背伸びしないから
俺と君大人になるからね
二人で大人になろう
この街で
二人出会ったこの街で
大人になろう