詩人:tear
お気に入りの真っ赤な自転車
思いっきり踏んだペダル
確実に何処かに向かっていく
自転車をこぎながら
鼻を啜って
微かな嗚咽を洩らして
そんな私を誰かが見てる
そんな私を誰かが避ける
その目は奇怪なモノを見ているような
見てはいけないモノを見ているような
これから何処に行こうか
このまま何処に行こうか
ただただ真っ直ぐ
このまま進んでみようか
そしたらいつか
自分のあるべき姿が見えるだろうか
本当は知っていたんだ
この先に終わりがあること
真っ直ぐだった道は
いくつもの道へと枝分かれするということを
今私が…
ここに存在しているという事を