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詩人:山猫
幸せだって思ってたあのこが
自分でそうじゃないって
電話の声も辛そうに
でも元気だよって
友達にもなれないって言ってたあいつが
二回も電話してきて
明日部屋に行くよって
待っててくれって
枯れたサボテンが
早く片付けてって
でも捨てれなくて
乾いた肌が
時計の音を弾いて
曲がり始めた心を隠している
聞いてる曲よりずっと現実なのに
見ている空よりずっと実感なのに
嫌いになろうとしているあの人も
言い訳に負けそうで
そのままにそのままで
今日は会わずに
3つの障害が
高くなり続けて
でも戻れなくて
冷たく雨が
歩道の石をたたいて
溜まり始めた涙を震わしている
見ている夢よりずっと現実なのに
知ってる事よりずっと実感なのに