詩人:結愛
悪夢を食べ続けた雛菊
とうとう散り始めた 年の終わり
風車(かざぐるま)が廻るように
螺旋階段を転がり落ちるように...
夜闇に舞う
狂いに狂い始め
壊れた正常
“永遠”という名の狂気の世界
互いに負った悪夢の代償は
終わりの見えない無限ループ
出口を探すも また入口へ
終幕に向かうも また物語の始まりへ
帰れない 帰れない 帰れない...
悪夢の終わりは何処へ?
出口の見えない恐怖
ルイス・ブニュエルのような
不条理な現象
悪夢を食べ続けた雛菊
風車(かざぐるま)が廻るように
螺旋階段を転がり落ちるように...
夜闇に散った 令和元年の冬