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詩人:もとり
今の世の中便利な物で
寂しい時に携帯のボタン一つで
簡単に見知らぬ誰かと繋がれる
いつものように軽い挨拶と
当たり障りのない会話を交わし
今日も一日が過ぎていく
気を使うばかりの
友人なんて要りません
振り回してばかりの
恋人なんて煩わしいだけ
それでも面倒くさくなれば
代わりの人は幾らでも居るし
切れば良いだけ
切れば良いだけ
何処か刺激的で
何処か退屈な毎日の中から生まれた
希薄な友人達は きっとこれからも
増減されていくのだろうか
孤独感を見てみぬふりをしながら
今日も一日が過ぎていく
今此処では繋がって居るんだと
不確かで不安定な気持ちを
心の拠り所にして