詩人:甘味亭 真朱麻呂
心に刺さった
棘が抜けない
抜こうとすればするほど
棘は深く入り込む
それは そうね
失恋の棘
失恋した数だけ
棘は心に刺さる
そして
これからもまた一本また一本と増え続ける
何故なら
僕は
これからも恋をするから
好き好んで恋をするから
そうね
これからも誰かを好きになると思う
きっと誰かを好きになると思う
だってだって
悔しいんだもの
だってだって
いたたまれないんだもの
だから
私は人生を共にできる良き理解者を
心から愛してくれるような人を探すの
それまではきっと
この心に棘は刺さりっぱなし刺さり続ける
そうして傷みを我慢して
私はいつか手にする
幸せを待ち望む。