詩人:是清。
愛されてゐる自信等/当ノ昔に消え失せた/薄い靄で貴方不可視/手探りの小刀/喉元を突く>殺す氣で撃つた自前の銃弾/暴発して妾の夢を助く/心労に潰されかねない/重い/自問自答續く/"問題何て何も無い”/"溶けさうだ”ど云つて頂戴>"崩れかけた崖の住人"/随分前から其れだから/幾分今は楽か知らと/「諦め」慣れた頭に浮かぶ>今一度いぢつて頂戴/夢をみた體/紙上の事でも在るまいし/第一此処は劇場ぢやない>苦しみ伴ふ死を頂戴/藻掻く體、ゆつくりと絶えていく其の息遣ひを観てゐて/まう二度と触れない體に多少の執着、魅せて下さい。