詩人:ゆなぎ
独りで泣く癖ができた。
暗い部屋で声を殺して
息を殺して泣く癖ができた。
そうして独りで泣きながら
だれかと上手く笑う癖ができた。
苦しくて、辛くて
それでも笑う癖ができた。
そしたら
きみが、ヘッドセットごしに
約束って、言うんだ。
独りで泣く癖を治そう。
二人で痛みを分かち合う癖をつけよう。
約束しよう。
辛いなら、約1日の時差を越えて
きっと迎えに行くから、
抱きしめにいくから。
約束した。
独りで泣く癖がまだ抜けないけど
いつか隣で分かち合う癖がつけばいい。
独りで泣く夜の絶望を
二人で分かち合う希望に変えたいから。