詩人:放射能]
忘れられない
思い出は
重要なシーンとなって
日常に影を落とす
大きな揺れの中
失われキズついてく
衝撃と共に
何年もたって
いまだ夢を見る
できる事なら
機械のように
削除したい現実は
消火しきれぬ
火事となって
くすぶり続ける
衝撃と共に
目の前で
展開される出来事は
映画ではない
遊びでもない
ドッキリでもない
部屋に閉じこもって
言いようのない苦痛を
伝え切れぬまま
苦悩する
大地が揺れてるよ
だれか助けてよ
また死んじゃうよ
断末魔の
悲鳴が聞こえる
2003/07/04 (Fri)