詩人:都森 善太
冷たくなって上手くは動けない指先で引き金を視界の外へ撃ち込む世界の内側1997、それはいつだって特別なままだ始まりがあるとすれば軽金属の扉を叩けタン、タン、軽快に揺れる淡々とあいにくの雨で雪は溶けるだろうただ、夜をこえてまた昨日また今日また明日へよく冷えた指先これから引き金を引く