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詩人:甘味亭 真朱麻呂
『歯車』
歯車が組み合わさる
歯車が音をたてながら回る
この歯車は
時間の歯車
様々な大きさの
様々な時間の歯車
それが組み合わさり
それが回ることにより
この時間が作られるのだ
私達は
その歯車の上にいる
歯車の回る流れに沿って
時間の流れを感じている
歯車が作り出す時間の流れを
ゆっくりと感じ続ける
今日も歯車は回る
そして私達は
この歯車の上で
時間の流れを感じている
歯車が止まらない限り
ゆっくりとした
時間の流れに沿って
今日という日を
幾多もある日々を
過ごしていく。