詩人:どるとる
夜はほら 時間になれば 朝寝坊の子猫も起きて
よしんば目覚ましかけていなくてもいつものように朝はくる
だけれどなぜかさびしい僕の心の夜だけは明けないんだ
嘘じゃないのさ
作り話でもないよ
人はみんな
大概はそんなことたとえてる暇があったら世のため人のため仕事をしろよと僕の捨て身のSOSを叩き落とすけど
君の笑顔だけが
そんな僕の心の夜を朝へと変えてくれる
早く 会いたいよ
夜を終わらせてよ
朝へと目覚めさせて
嫌いだったこの世界を たちまち好きにさせてくれ
魔法のようなその笑顔とぬくもりで
呪文のように唱える優しい言葉で
君がいなければ明けるはずはなかった夜をお願い また 朝に変えておくれ
枯れ木に花を咲かせるように
すっかり毛を剃られた裸の羊に もう一度
ふわふわの白い毛並みを与えるように
新聞配達の人よりも
早く 僕に朝を 朝を
目覚めた瞬間
目の前に君がいるような 幻とも夢ともつかないときめきをはこんでね
不器用な君がつくる目玉焼きが 焦げないかも見なきゃいけないから
ラララ ララ。