詩人:快感じゃがー
天才は、湯船で血塗れだ
ブラッドスカッシュが堪らないと哂う
外科医にだってなれるぞ、
今なら
完全無欠の彼は天才
鮮明で、
過酷な試練を
毎日 背負ってる
十字架より重い運命だと
彼は、
誇らしげに云うのだ
アクセスする
いつものサロンで
今日は決着つけてやると
堂々と宣言して
立ち去った
後ろ髪惹かれる想いとは、このこと
そう
皆は知ってた
未来の行方
研ぎ澄ましたカッターが
美しい曲線を描く
彼は、やっぱりコーフン気味さ
波打つ動脈 青い血管
呼吸も荒く
意識は薄れてゆく
やがて、
飛び出した目玉を
刳り貫いて
FINISH!
天才は、湯船で血塗れだ
明日も何処かで
天才は、血塗れだ
天才は、天才に殺されてゆく