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詩人:理恵
こぼれては消えて行く
一瞬の言葉
上手く聞こえないよと
返した夜明け
いいの、と首を振りながら
飲み込んだの
白い息を吐きながら
代わりのように
流れ星が流れるのを
涙みたいと君が言う
もしそれが本当なら
涙の先に願いは叶うのかな
雑踏に埋もれてく
叫び声がある
誰も信じられずに
言えないままで
人それぞれと知りながら
わからないの
苦しみはずっと前から
重ねられてく
流れ星が流れるのを
傷みたいと君が言う
もしそれが本当なら
暗い記憶も輝いたりするかな
流れ星が流れるのを
涙みたいと君が言う
もしそれが本当なら
涙の先に願いは叶うの?
流れ星が流れたのは
昔のことと君は言った
でも君が消えた空を
今のことのように
見つめる僕がいるよ
H28.11.28