詩人:是清。
愛し愛された御圀の哀史
滅し罰されるべき此の花園
こんなに毒々しい雄花
乾いて今尚美しい
今手にした其の価の低いだらう花
愛されて然るべき手が此処に
怠惰に横たわる花々
自身は手を汚さずに
快楽だけ得やう等と御考えなのですか
鮮やかに咲いて、直ぐ死に絶える花々
美しいもの程散り易いのですか
醜く枯れ往くのなら/いつそ貴方に殺されたい
藻掻くやうに、花弁が舞ふ
見惚れるやうに、崩れゆく貴方は
夢に紛れた、刺に刺されて
今甘い毒の中死に往く弱くやさしい生きもの。
2004/04/27 (Tue)