詩人:中村真生子
朝は蕾だった木香薔薇が咲いた。長く伸びた枝には今にも開きそうなまるい蕾がぎっしり。見つめていれば早送りした映像のように花開く様子が見られそうなそんなうららかな日。足元では桔梗が茎を伸ばし隣の子どもは半袖Tシャツ。夏がそう遠くないことを知る。