詩人:どるとる
押しては引く波のように気持ちにも満ち潮 引き潮があるほら 悲しいことがあれば引き潮水平線の彼方まで逃げて隠れたくなるああ うれしいことがあったなら満ち潮笑顔がまるで花のように咲くだろう 今 僕の心は至極微妙で満ち潮と引き潮をはげしく行き交っている 悲しいのか嬉しいのか波は穏やかにはならない 理由はきっとこの胸の中にあるだろうそれを言葉にできず僕はさっきからずっと黙って、黙っている。