詩人:ℒisa
私がこのサボテンを
殺しても
多分ニュースには
ならないだろう
裁判にもならず
逮捕もされない
罪深い事をしたと
一生後悔する事も
多分有り得ない
このサボテンが
私に殺された事を
知る人だっていないかもしれない
たまたま通りかかった蟻がその光景を
目撃したとしても
多分驚きもせず
せっせと角砂糖を運んで巣に帰るだろう
このサボテンが
殺されても
悲しむ者などいないだろう
ただこのサボテンが
死に腐るだけだ
だからこんなに
刺々しく生きてるんだ
本当は孤独だろうに
そんな感情すら持たずただ刺々しく
生きてる