詩人:ナナエ
四月になった四月になって最初に一緒に笑ったのは彼さんだったもう四月なのに冷たい雨に打たれて止まったり吹雪きにまみれて走ったりそんな矛盾のおかげかどうか昔会ったあの人は今頃幸せなのだろうか昔遊んだあの人は今頃誰と楽しんでいるのかそんな事が頭に溢れてそして立ち止まってそれから振り返ったまるで「秋」だなんてセンチメンタルな今日の私いかんいかんバイバイ思い出泥だらけの道端の残雪に別れを告げて私も春へ歩き出す