詩人:カナリア
赤いレンガの坂道馬車が横切るカラフルな市場一輪の薔薇を髪に滑り込ませるその仕草に一人の少女滑稽な自分の姿を照らし合わせる指に纏わり付いた糸引く想いを少女は悩ましげにそっと隠したねぇ?ガロティン?今宵眠れないのは…誰のせい?優しく語る婆やの手の掌顔に合わない小さめの眼鏡子守唄は最大級の愛情ねぇ?ガロティン?今宵は寝てしまいなさいな嫌な事はすべてあの中ガロティンが被るクランベリー色の帽子の中よ…