詩人:遥 カズナ
コンクリートとアスファルトで固められた地べたに
唾と吐き捨てられた煙草の吸殻
掃除夫達の屈む視野に映る浅はかで怠慢な世代
ひがみと反骨を取り違え
自分の親よりも老いた世代の頬に
先祖が命を費やし受け継いで来た己が土地に
恥を吐き捨て 足の裏で踏みにじり
燻る炎を その血肉の肌に押しあてがい
磨り潰す 有耶無耶な世代
尊厳と言う言葉の重さも知らず
達観を気取り 放蕩と自由の天地の差さえ見分けがつかない
感謝すべき理由を自堕落に濁し
いざとなれば
似た他を引き合いの贖いに
逃げ道の詮索ばかりに慰めを見いだす
意味も無くただそこにある恥ずかしさに麻痺した
その醜態
まるで
路上に吐き捨てられた
吸殻そのものだ
、