詩人:千波 一也
つとめて
まっすぐに
まがっていきたいものです
つとめて
ねっしんに
さめていきたいものです
そうして
やっぱり
つとめてたくみに
へたくそになりたいものです
うたは
かぎりなく
おまじないににていて
ほら、
だれもがじぶんを
よそおいながら
しんじつへと
あふれて
しまう
そこにはやがて
はながさくので
ひとびとは
しあわせ・ふしあわせを
さがしはじめるのです
だれもがおんなじ
やりかたで
つとめて
じゅうなんに
かたくなりたいものです
つとめて
ぱさぱさに
うるおいたいものです
うまれもった、この
かなしみを
かなしみの
ひを