詩人:どるとる
固く閉じたつぼみのような思いはやがて花開くかな
いつになるともわからない 開花の瞬間をじっと待っている
夜が来て
朝になって
また夜になって
また朝になって
繰り返しても
つぼみはつぼみのまま
うんともすんともいわない
君が好きだというその事実はけっして神に誓って嘘じゃない
それでも言いたくても言えないもどかしさに心がフリーズする
まるでつぼみだ
つぼみは花を咲かすためにあるのに
僕のつぼみは万年つぼみのまま
いつか咲いたら
君は 僕に笑いかけてくれるのかな
今はただじっと
様子をうかがってる
今夜もひとり
物憂げにしっとり濡れる
見つめる景色がなぜだか ぼやけてゆく
好きだよ…
それさえ 言えたならはじまろう恋なのに 恋なのに。