詩人:どるとる
休日だというのに昼間っから畳の上でごろ寝の野良猫ライフ
何もやることがないからゴロゴロしていると言われたらそれまでだろう
友達もいないし金もないのは今にはじまったことじゃないだろう
だから 気にするな
今さら
そのうち夕暮れになって切なくなった
そしたら早いもんで早送りされたみたいに夜が来て僕は窓の外浮かぶ月を眺めてる
そこらへんの野良猫のように自由に生きていたい
野良猫は今日もそのかわいらしい鳴き声で
涙を流すよ
誰もそれを知らないのだから誰も何も言えないだろう
人の気持ちなんて
他人には別次元の出来事さ
どんなに体制繕ったって
どんなに慰めてもらったって癒えない傷は癒えない傷のまま
そのままさ
野良猫は今日も明日もゴロゴロ寝てばかり
それでも忘れてしまわないで
野良猫はいつも生きている
それだけでほめられたもんだ
こんな世界では生きることさえ難解だ
そうは思わないかい?
君も今を生きる野良猫の一匹ならば
今日明日 今日明日
今日明日の予定をただ宛てもなく決めて決めて決めて
泣くでも 笑うでもない
さもなくば ただ生きるだけが僕の仕事
こんな気持ち 誰も笑えない ばかにできない
伝わらずとも 僕が認めよう ああ 僕はここにいて確かにほら生きている
存在しているよ
野良猫のように時間のスピードに合わせ 今をかけるのさ。