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詩人:快感じゃがー
霧雨の中に知らない少女
明日を照らしている
酷く、憂鬱な過去
電池が切れてからの私は
なんとなく
「充電」しながら
日々をやり過ごして、
どろどろの後悔や
沈みそうな夜も
なんとか越えて
ここまで歩いた
・・・そして、声は死んだ。
ただ痛いとき、
口をつぐんでしまうのが
きっと、悪い癖
私は女を捨てているし
人間であることも
とっくに
忘れてしまってる
君が言えなかった、本音
時々
かなしくて
引っ張り出しては
眺めているし
その度に、ひとつ
火が消えるから
何度も付け直そうと
してみるんだけど
ことごとく
マッチは切れていて、
だから
それさえ
諦めてしまう
慣れたくて
多分
慣れた訳じゃ、ないよ
そうしなきゃ
どうしようもないってだけで・・・
だけど。
禿げかけた
マニキュアが
無性に、気になったり
絡まる髪には
指を巻いたり
そんなとき、
やっぱり
女なんだと思った。
いま、私は
それ以外の
何者にも成れないんだ・・・