詩人:どるとる
はるかな旅へ
今夜 僕はひとり旅立つんだ
誰よりも遠くへ 遠くへと目指すように
無駄な荷物は何も持たないでただ一枚の地図を頼りに歩いて行く いつか描いた
夢の地図の通りに
暗い夜は明かりもないから 自分のぬくもりだけで寒さもしのがなきゃ 大変だけどそこが旅の醍醐味かもしれないんだよ
僕はわがままに進むだけ 明かりなどいらないや
星空を眺めて
全てを蹴散らして
生きていること確かめて僕は進むから
あざやかに見送って
遠くから……
遠くから……
流れゆく星を見るように二度と戻らない僕を見送って
言葉じゃない何かで別れよう。