詩人:快感じゃがー
夜通し泣いて、腫らした眼
ピンクの空に
滲む
末期的五月病。
このまま、
枯らせば
楽になるかなあ
あなたがくれた、ゼラニューム
弱さを身につけ
笑うときには、
孤独の意味を忘れていられた
だけど
本当に
一人になってしまった今は
怖くて、強がる夢ばかり
繊細な音
胸の鼓動を浚い、
何だか
泣きそうになったけど
知りたい
その先に
触れられない指
今日、
また藻掻いて
溺れる朝
甘い詩、立ち眩み
潜在醜悪
被害妄想
どうして
ねえ
世界は、
あたしだけを
除け者にしようとしているの
このまま、
枯らせば
きっと
楽になるはずなのに
咲きたいと願うたび、
ここで
真実は濁ってゆく
本能の生、理性の死
幸福な愛が
在る
遥か、未来の場所
清廉な人
永遠に、恋
甘い詩、立ち眩み
劣等体勢
このまま、
枯らせば
きっと
楽になれるはず
それでも
祈りを遮る
卑猥な
悪夢
ここで、
心は
死ぬことを諦めず
知りたい
その先は
触れられない指
今日、
また藻掻いて
溺れゆく
朝