詩人:甘味亭 真朱麻呂
通り過ぎる今日に
何の躊躇いもなく
サヨナラできない
心構えもないまま
不安な夜を過ごす
そしてあっという間に夜は過ぎ
今日という一日が始まる
そうそして日々は
昨日一昨日と過去になっていく
もう戻らぬ日々の中で年齢を重ねる
どんな誰でも
心の中でクッキーがまた一つ
ぐしゃりと音をたてて粉々になる
それは今日という
何でもないような
大切なような
いつもと変わらない
ただの一日
僕の人生の中のほんの切れ端
それでも貴重な一日
もう泣いても笑っても後戻りできない
僕の一日。