詩人:旅人モドキ(左利き)
コンドルは飛んでゆく生きぬく糧を求めて飽くまでもたとえば地上のどこかで こぶしを交えた闘いが起こったとき翼をひろげ滑空しながら ゆるやかに流れる大河や 鮮やかな光をはなつ湖水を眺めていたりコンドルは越えてゆく進みだす方角を見すえて迷わずにたとえば意外なきっかけで まわりの信頼を裏切ったと騒がれるとき悲しみを察知することも無く かつて原野を駆けた道筋も忘れて 飛んでゆくのだろう