詩人:シア
四時十五分
学校帰り
校門で友達と別れた
後ろには女子の先輩が五人ほど
10キロはあるであろう鞄を背負い
私は走り出す
…転んだ
先輩達と目が合う
両者とも放心状態
地べたに座り込んだ僕
たたなくちゃ
鞄が重くてうまく立ち上がれない
やっと立ち上がる
後ろから聞こえる笑い声
僕はまた走り出す
しかし信号…
隣りに先輩達が来る
かなり笑いをこらえてる
あの信号待ちの瞬間
私より惨めだった人が何人いただろうか
私は上位に入っている気がする
痛くて
恥ずかしくて
惨めで
なんであの時走ったんだろう
絆創膏を貼りながら考えている