詩人:ふくざわゆいと
きれいな桜でしょう
でも この木の根をはる土の中では
多くの尊い命が 亡くなりました
その者たちの魂が 一年に一度
この『春』という新しい季節に
花となって 様子を見にくるのです
私たちを 見守ってくれているのです
「大丈夫だよ」 と あなたに
メッセージを届けるために
だからこそ 桜の花弁は
儚く 美しいのかもしれない
それは まるで
あの人の輝く 生きた証のように
俯いてしまう 私たちが
少しでも 上を向けるように
もう一度 前へ歩き出せるように
優しく 教えてくれてるのかもしれませんね