詩人:どるとる
太陽と月は背中合わせ
今日も明日も向き合ったりはしない
ずっと背中合わせ
でも僕らは太陽や月とは違うんだ
だから向き合おう
人として
互いの醜さや
互いの邪悪さえも
見つめ合い
許し合い
認め合おう
愛し合い
求め合う
人として
僕らは今日、向かい合う
太陽や月は絶対にできないだろう
向き合えば世界はゆがんでしまうから
全ての哲学や論理がひっくり返るから
でも僕らは違う
月でも太陽でもない
だから向き合う
何も困らない
逆に向き合わねばならないから今日僕らは向かい合う
愛し合い
求め合う
人として
今、少しずつ
背中を離し態勢を変えふたりは近くにいながら遠い旅をしてきたように何年ぶりに出会う
今度は
いがみ合い
傷つけ合う
人じゃなく
愛し合え
求め合える
人として
今、交わるのではなく
人と人として
向かい合う
この世界の夜明けに
ふたりの夜明けに。