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詩人:甘味亭 真朱麻呂
ありふれた悩みが僕を立ち止まらせた
先の見えない未来に不安感をおぼえた
寝付きの悪いあの日の夜
ある時僕は不安定な位置に立っていた
今にも落っこちてしまいそうな危うい道を歩いていた
トゲトゲした心で屁理屈ばかり並べてた
気がつけば
大人を名乗り
それなりの生活の中
それなりに生きていた
それでもまだ満ち足りない気持ちを抱えてた
星さえない静かな夜に
あるはずもない奇跡を待っていた
今僕の中に残ってるものは
大したものはない
ほんの少しの後悔と
ほんの少しの不安だけ
夢はどっかに捨ててきた
気づけば大人になって
知らない間に歳をとる
重ねた分だけ
何かを知る
知った分だけ
大人になる
失った分だけ
涙を流す
得られた分だけ
笑顔をもらす
ごくありふれた毎日の中で
人は繰り返す
何度となく繰り返す
ずっと ずっと ずっと
僕は繰り返す
飽きることなく繰り返す
ずっと ずっと ずっと
今日も明日も明後日も。