詩人:良い席
個があって無限が在る。個を成す物が無限なのでは無い。個から創造せしめらる無限性なのだ。どうして断点しよう。どうして自滅しよう。天つ風に流れる蒼穹の粒子に笑われる。太陽の一角に嘲弄されコニウムに殺される。引き千切ってしまえる浅葱色の木の葉達にさえけたけた哄笑される。嗚呼、虚しいものだ。太平洋の大海が、僕のとこまでやってきて塩辛い海水でどこかへ押し流そうとしてくる。難しい事じゃあ、無い。どこにでもある普通の事。