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快感じゃがーの部屋  〜 「保健室」への投 票 〜

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[106981] 保健室

詩人:快感じゃがー

昼下がり

逃げ込んだ白い部屋 には
誰も居なかった


静寂を切り裂く チャイムの音

片隅で 夢は泣いてた


窓の外では平穏が 笑う


何故だろう

果ての無い筈の空 が
途切れそうに 見えて


ナイフをちらつかせ 睨んでる

隠れた闇


私は 軽く促し 天井を見上げ

黒い染みに 憎悪 を感じていた



夏の日 滲み出た欲望は
狡猾な愛 になって

君を救うどころか
何もかも 全て

呑み込んでしまったんだ



ああ 今この世に
永遠と呼べるものが 何処にある


曖昧に暈して 逃げ込んだ現実が
毎晩 私を苦しめて


それは夢、幻


目に映るものすら 信じられないの



ああ 私、どうやって
確かな未来を 掴み取ればいい


もし今 此処に在る
形のないものを差し出して

真実を手に入れることが 出来たなら

今すぐにだってそうしたけど



もうないよ
何にも無いよ


あの頃 この手にあった 所有物は
きっと誰かのモノ になってる


ねえ だから
不安の夜から 抜け出せないよ


"どうして朝はやってくるの"



瞬きに気をとられ 涙をせき止めた

近づいてくる誰かの足音



白いベッドは未だ 君の匂い


甦る

鮮やかな記憶と共に



ああ 私は何時になったら
自由になれる

何処からが 本当の真実?



でも まだ多分 期待してるの


絶望の森にさ迷い
祈りにも似た 希望を 噛んで

呼吸を止め 指を重ね...



そうして 勢いよく ドアが開いて
私は本当に 目覚めた


だけど

明日に映りこむ 人影に
きっとまた 預けてしまうんだ


欲しい答え なんて
得られないのに

意味のない戯れ合いを
してしまうんだ


この苦しみを慰めてくれる

見返りも求めず
ただ 愛してくれるひとが

いま一心に
全身を 抱きしめてくれたら

私は光を得て


今度こそ本当に
自由になれる気がするのに



現在、私の生を繋いでいるのは
他の誰でもない

ねえ あなたなのに

2007/08/10 (Fri)
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