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詩人:鴻
今日が終わる
0:00になる瞬間
目蓋が下がる
眠いワケじゃない
只 疲れただけ…―
“疲労感”ト“倦怠感”
『仕事』だとか
『友情』だとか
『恋愛』だとか
日常だけど
面倒な事って
沢山あるじゃない
そんな日常だけど
生きてる間に
体験してく
大切な経験だと
必死こいて
思ってみた…―
今 心にあるのは
祖母が言った
一言の優しさ…―
“『一日だけ』”
祖父よりも遅く
誰よりも遅く
“哀しませない様に”
“寂しくない様に”
“泣いて ほしくない”
“笑っていてほしいから”
『コレハ
優シサダヨネ...』
だから 祖母は…―
今日が終わる
0:00になる瞬間
目蓋を下げて
願うワケじゃない
只 想うだけ…―
“家族”ト“自分”
『心配』だとか
『命』だとか
『恐怖』だとか
病気だとさ
不安な事って
沢山あるじゃない
そんな病気だけど
生きるために
精一杯 頑張った姿は
焼きつけて
ぜってー 忘れないから…
思い出すと 泣きそうで
涙 目尻に溜まってて…―
必死こいて
涙 堪えた…―
“大丈夫だから”
“心配 いらないから”
『安心 シテナ...』
“大好きな 祖母へ…―”
俺は生きるよ
精一杯
必死こいて
頑張ってみるよ
一緒に歩いた『道』
一緒に見た『空』
一緒に過ごした『時間』
思い出して
泣いたら
涙は流れて 消えた...
けど
後に 残った
涙の跡と
この想いが
あなたが生きて
刻んでいった
存在ノ…―
“『デカサ』”