詩人:快感じゃがー
選んだ道
選んで買った同情
あの頃よりはマシだと言える
けれど
何もかもが
消えてしまったの
この手に残ったのは
ちっぽけな虚飾癖
人目を引く手首の傷が
何故だろう
今更痛み出して
ねえ
現実は言葉通りになったね
あの日の夢も
「台無し」だ
寂しいとき
抱き締めてくれる人がいるの
でもあなたじゃない
悲しいとき
一緒に泣いてくれる人がいるの
でもあなたじゃない
煌々と照らす裸電球が
包み隠さず
私を剥いだ
その瞬間
如何仕様もなく
今の全てが嫌になったよ
私は
嘘を吐いて
近道したけれど
結局は遠回りで
でも
それは正しい道で
狡賢く生きた
己への罰だった
悪巧み
悪巧み
厭な音ばかり
正義心で以って
この醜き女を
ぶってほしいのに
いつも
甘やかしてくれる
その両腕を
私は
もう一度
裏切るのだろう