詩人:甘味亭 真朱麻呂
こうやって繰り返す日々に
そうやってごまかす僕らに
あとちょっと
あとちょっと
前に踏み出す勇気さえあれば
もう少しマシな夢が見れると想う
ねぇ
過ぎたことにクヨクヨしたって
そう
もう戻るわけじゃないんだし
忘れてしまえよ
忘れられないのなら
忘れるまでじっと待ってればいい
その内全て忘れていく
記憶の片隅
色んな大切を詰め込みすぎて
ジャマなものから
次々に忘れてくだろう
きっと忘れてくだろう
何が大切で
何が不要なんだろう
何が必要で
何が不必要なのか
見た感じ全て大切なようで不要な感じもする
結局僕はその全てを捨てられず
忘れられず
今も持っている
この手に握りしめている
古くなったあれもこれも
あの日買ったあれもこれも
全て
僕にとっては命と同じくらい大切なんだろう
だから僕は
忘れることなく
今もこの胸に抱えている
庭の鉢植えの花に
水をやりながら
ギラギラとまぶしい
陽射しを浴びながら
僕はそんな事
考えてた 考えてた
ある夏の日に
考えてた 考えてた
色褪せていく
大切な何か
過ぎ去っていく
浪費してる時間
何気ない
誰かのやさしさ
罪なほど気付かない
傷だらけの現実