詩人:甘味亭 真朱麻呂
片づけもせず
散らかったままの部屋
日めくりカレンダーをまためくる
そうして日々は過ぎていく
始まりと終わりを繰り返しながら
切なさと儚さを今日も胸にため込んで
失っていく何かに涙を流すから
とても悲しくなる
とても切なくなる
とても とても…
さよならまた明日
それじゃまた明日
繰り返す別れの言葉
飲み込んだのは言えずにいる好きの一言
そして今日も
多分明日も
僕はじれったい想い抱えたまま
寝苦しい夜を過ごすんだろう
授業も上の空でテスト範囲を聞き漏らすんだろう
空ばかりを見て
気持ちを募るばかりで
口だけは達者で
感情だけが高ぶるばかりで
今日も長ったらしい説教をくらうんだろう
さよなら さよなら
また明日…
さよなら さよなら
また明日…
繰り返す言葉
飽きもせず
繰り返す言い訳
君との結び目
友達という境目
断ち切るために
僕は想いを
打ち明けた…
気づけば
全ては過去になった
あっという間に
時間を浚っていった
押し流した夢
掘り返した過去
古ぼけた写真
今はもう思い出
叶わずに終わった恋
それでも思い出
叶わずに終わった夢
それでも夢は夢
きれいな想い出
そしてまたあの日から
季節は変わり
時代も変わり
今此処で僕は自分なりに自分らしく唄えてる
叶わなくても
僕は何かを得た
手にできなくても
きっと何かを得た
そう思ってる
そう想ってるよ…。