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[100549] さざ波

詩人:甘味亭 真朱麻呂


愛を知る前までは
その素晴らしさに気付けてなかった
愛を知ってからは
その素晴らしさに気付けました

人を心の底から愛すというのは
美しいけれど
とても重責なもの
今まで一人で間に合ってたものが間に合わなくなる
でも望んだことだから
最後までやり通す
当たり前なことだ

知らぬ間に時は過ぎて
いつの間にか僕は新しいことに慣れていく
あの日できなかったことができたりする
世の中のこと少しは見直した気がする
『誰かのために』と働く意義を理解した気になって
天狗になる僕を叱る親さえもう居ずに…

満ちては引く
さざ波のような
時の流れ
いつの日か僕を浚っていく
命が終わる日に
僕を深い眠りに誘うだろう

嗚呼…流れ行く時の途中君に出会えて良かった
嗚呼…愛せることの喜びを知ることができた

それだけで もう
思い残すことはないだろう
それだけで もう
心は幸せで満ち満ちる

夕暮れがきれい
明日も明後日も
ずっとずっと
僕は君の隣で
変わらない気持ち
持ち続けて
いつまでも
この幸せが続くようにと
胸の中でそっと何度も何度も繰り返す
そうまるで
さざ波のように。

2007/04/20 (Fri)
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