詩人:蒼ノ天使
遥かな恋に
夢を見ていた
足下ばかり
眺めて歩いた
丘の上にたって
暖かい西風に当たれば
そこには
切ない恋模様
君に触れた
微かな時間
それさえわずかで
好きな物ばかり
遠回しに眺めた
儚いダイアリー
君に会いたくて
少し駆け足で
夜に迷った
千の恋よりも
たった一度の愛に
巡り会いたい
そして
大事にしたい
きれい事のような
ほんとの気持ちを…
微かに揺れる
風の音だって
君の吐息のように
感じた
早く気付いてよ
不器用で
無邪気な僕の
ほんとの気持ちを
目にかかる髪が
時々邪魔に感じるけど
そのリズムが
僕と同じ歩幅で
歩き始める
わずかな二人の
時間さえ
ほんとに愛しくて
ただ明日に
飛ぶことを
拒もうとする
僕の羽が
今君を抱き締める
好きなこと
好きなもの
好きなひと
いずれにしたって
どうして
好きになったかなんて
知るわけない
ただ好きになれたから
好きなんだと思う…――