詩人:あいく
熱帯夜か眠れない寝苦しく窓によって夜風を求め見上げて見るふいにまるで目があったかのように眼窩に落ちる真夏の夜の望月の深く深く息を吐く吐息とも溜息ともさだまらない夏の月の光わ存外なほど明瞭だけれどやわらかいと決して問わぬやさしさよとそよと風が吹く少し肌の熱を冷ましてくれふと思う夜のままであれ何に逡巡する眠れぬ理由に実わ気付いて気付かないふり。。。