詩人:甘味亭 真朱麻呂
君の心に映し出された僕の後ぐらい邪心
異常なほどの夏の暑さのせいでおかしくなりそうだ
自分ばかりを責める日々
そして今日も
不安定な愛のバランスを保たせるのに忙しいよ
ベッドの中じゃ子猫のような女の子も
生きるために必死だ
やりたくてやってるんじゃないと
愚痴をこぼす
新宿の夜
追加料金を払い
繰り返される歪んだ快楽行為
露骨な喘ぎをもらす
純粋を犯す過ち
こんな夜に
僕は独り
自分さえも恐ろしくなるほどに
眠っていたものが暴れ出した
熱帯夜
にわかに残る
女の香水のによい。