詩人:鴻
居てほしいから
居たいと言って
寂しいから
好きだと言って
泣きたいから
笑っておいて
面倒になったら
捨て去って…―
“『酷イ』”
“『最低』”
そんな言葉に
慣れて 面倒で…―
やる気なんて無くて
愛しさも枯れて
欲しいモノは
曖昧で 定まらなくて…―
失う事に慣れたら
だるさだけが
“『心ニモ』”
“『身体ニモ』”
残って
溜まって…―
傍に居るヤツに
甘えるのは
楽な事なのに
甘えた分だけ
罪悪感からの
笑顔があった…―
傍に居る人を
一番 大切に出来ず
一番 傷つけて…―
“『惚レタラ
怪我ヲスル...』”
批判は現実で…―
好きだけど
遊びの様に
つまらなくて
それが
“『酷イ』”
“『最低』”
そんな言葉に
変わるのに…―
“『愛シテル』”
それが
遊びたいだけの
子供の様で…―
“猫”の気紛れ
“蝶”の艶色
薔薇のように
“甘美デ切ナイ…―”
枯れないで
萎れないで
必要な言葉
水の役目
愛より
欲しいのは
“傍ニ居ル…―”
“『安心感』”