詩人:老女と口紅。
感
コーヒーと目を通した朝刊
不愉快に並ぶ文字列に遺憾
真夜中に徘徊するのは痴漢
私利私欲の為の五感は敏感
盛り上がる膨らみに違和感
エネルギー余る若年の左官
アンテナの設置場所は股間
青筋は行き場を見失う血管
痛いオーラを放つ闇の空間
家路を急ぐ少女に走る震撼
そんな事は露程知らぬ民間
暴走は理性で止めなアカン
襲い掛かる鬼畜の手は実感
人権を無視した犯罪に快感
精神と肉体を失うその瞬間
正義の味方は来ないと痛感
用済みの女は転がる空き缶
癖になり繰り返される習慣
捕まらないと鷹を括る楽観
町民らが犯罪撲滅へと勇敢
犯人は逃がさないと正義感
素性を暴かれ身を隠す土管
年貢は納めて貰うよ悪代官
平和を取り戻す町は安堵感
明るい記事を見て気分転換
けど今夜の満月に嫌な予感
完