詩人:千波 一也
ふぞろいな
ひとりひとりの
でこぼこを
いちいち罵倒するのは
たいへんな
労力だから
さ
どうせ疲れることなら
お互いのでこぼこを
いつくしみ合って
さ
不慣れな
感じで
たたえ合って
さ
なんだか
おれたちおかしいな、
って
ほほ肉と
腹のすじとが
痛くなるふうに
わらって
疲れるほうが
健康ってもんさ
そうだろ、
な
だから
おれたち
これでいいのさ
ふぞろいでも
でこぼこでも
抱いてるものは
きっと同じ
さ
見つめるさきは
きっと同じ
さ
2009/09/14 (Mon)