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詩人:羅憂里
あの夜 お母さんが放った言葉が
私の心を容赦なく突き刺して
私の心から
血が噴き出した
生まれて初めて知った
言葉は本当に凶器になるんだと
生まれて初めて知った
あの痛み、苦しみ、恐怖、慟哭
泣いた
喘いだ
震えた
藻掻いた
叫んだ
生まれて初めて知った
心から血が噴き出す感覚
気付いた
それほど君が大切なんだ
気付いた
私は、簡単に殺されるかもしれない
あの夜から、何日経った?
心の傷は、まだ完全には癒えてなく
油断するとまた、ぐにゃりと穿って出血しそうだ
君とキスするときだって
めいっぱい君の胸に押し付けるけど
あの言葉を思い出すと
寂しくて、悲しくて、怖くて
そんなことを忘れさせてくれるように
君はいつでも私を救ってくれるけど
私の心を優しく撫でてくれるけど
お母さんに言われた呪いの言葉
君には怖くて言ってないけど
その呪いを解いてよ
私とずっと一緒にいて、
あの夜は悪い夢だったんだよって
安心させてほしいの