詩人:どるとる
丘に据え付けた三角屋根のテントの中で今夜は寝泊まり
星を見るため
君に見せるため
望遠鏡をテントのそばに置き寒くないように二人 ひとつの毛布にくるまって
ほら 星を待つ
ぼくは 君と待つ
やがて 流れ星が流れたら願い事はもう決まってるのさ
ぼくは君との永遠を誓う 大好きな君との永遠を
そんな夢物語
一回 やってみたかったんだ
ほら 君は何を願うの?って言ったあとの君の嬉しそうな顔と知ってるくせにさと言う言葉
あの夜が今でも微笑ましい
あのころのぼくらは
『超』がつくほど
若かったね
元気だったね
意味深な布石は
真横に置いといて
テントの中で
望遠鏡から見た
あの星
忘れられないよ
今でも
あの流星群のひとつひとつが宝物みたいで思い出みたいで
降り注ぐ 今でも
やまずに むねの中
見えない 幸せの星が
ぼくときみの大きな大きなテントの中に
見えるのは 今は
幸せという星
そして新しい命だ
今度はぜひ三人で
そう願うぼくの願いは叶うかな
ぼくの願いはもうかなっているけれど
順調にそう順調に永遠に向かってるんだよ
二人三脚ならぬ三人六脚。