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[177768] 祝婚歌

詩人:千波 一也


銀河のほとりの

ちいさな一途



ひとつ

ふたつ、と

確かめあうのは

些細なことに

すがるぬくもり




もう、

離ればなれには

なれないや

っていう告白は

あきらめだろうか

いやいや、ちがうね

でも、

なんだろね





ほんとの謎は

ふところ広く

ほんとの答を

押しつけない



波打ち際の

ちいさなひかりは

だれかひとりの

手柄では

なく

集う

しるべの

豊かなものさし



少ない色で

描かれる絵はあっても

真実

それが

正しいわけでも

誤りなわけでもない



ふたりを

語るすべがあるなら、

一途、とひとこと

互いのすきまに

響けば良い





2012/08/09 (Thu)
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