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[100201] 四月迎え

詩人:千波 一也



掛け違えた光だとしても

あふれかえることに

消えてはゆけない

肩だから



 底に、四月はいつもある



泥をかきわけて

そのなかを親しむような


見上げることの

はじまりに

どこか、

なにかの

沈みを

おぼえるような



 空が、

 抱きとめるものすべてを

 わからないまま


 ぬくもりは、不可思議



染まりゆくときを

繰りかえしても

知らずには終われない

素顔なら


待つも待たぬも

春の色


それは

途方もなく

やさしく続く



2007/04/14 (Sat)
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